FTZからFTAへ、沖縄の体験から

― 日本の構造改革を促すFAT戦略の必要性 ―

 もう、10年近く前になりますが、沖縄で全島FTZ(自由貿易地域)にするか、現在のような一部地域(那覇空港近くの沖縄FTZ、中城湾の新FTZの2カ所)をFTZにするかという、県内を2分する議論がありました。

 最近FTA(自由貿易協定)への関心が急速に高まりつつあります。それはこのところアジアの経済成長が鈍化し、持続的に高成長を実現(それも特に中国との関係が重要です)するためには、FTAが有効であるとの認識が定着しつつあります。

 実際に、ASEAN諸国が中国とFTAを締結する決断をしているのは、市場での双方の競合関係のみではなく、むしろ補完関係を十分に生かすためヒト、モノ、カネの自由な移動を可能にし貿易・投資を拡大させたいという期待です。そのために直接投資の壁となって非関税障壁(ノン・タリフ・バリアー)をFTAによって取り払おういうことです。

FTA締結が遅れると日本の産業空洞化が一段と進む懸念があります。それは企業がコスト削減のため関税、非関税障壁のない国々(協定が結ばれている地域)での生産活動を選択して、日本から出て行くケースが増加すると思われます。

 新着情報の10/28井上論文「日本の新たな製造業の展開」を、このFTAと関連ずけて展開しようと思っています。沖縄での全島FTZの議論、また以前から小生が主張しているFTZ論、この議論の参考になると思いますので資料提供致します。

「沖縄新貿易地域の構想」 ―アジアとの共生、規制緩和の先進地域として― (PDF)

「〈座談会〉沖縄のフリーゾーンの課題とは何か」 (PDF)

  【 座談会出席者:上原康助、平良哲雄、吉川博也 】

「新沖縄FTZ構想」 (PDF)