まず航路ありき
 〜 先行型・戦略型輸送システムの必要性 〜


 前述した「沖縄に訪れた100年に一度のチャンス」を顕在化させ、実現するためには、沖縄では海にしろ、空にしろ、まず人と物を運ぶ航路が必要なのです。
 ボーダレス・エコノミー、グローバリゼーションの下、隣近して大生産基地として、大消費地としての中国(とくに南部沿岸)を控えている沖縄は、「地の利」という言葉がありますが、今まさにこれと同様に「海の利」「空の利」という言葉がぴったりだと言えます。

 これまで日本は製造業中心、物作り、工業立国でした。世界の中でも日本は工業製品において、量、価格、品質において圧倒的に優位でした。そこではまず、すでに競争優位な商品(製造業)があり、次にこれを日本から各国へ運ぶという輸送スタイルです。すなわちこれまでの日本の物流、輸送体系は「需要充足型」です。
 これに対して沖縄は地理的、その他のポテンシャルがあり、これを顕在化させる事でこのためには「先行型・戦略型輸送システム」が必要です。
 例えば日本本土より沖縄に地理的条件等が近似している香港、シンガポールは空港、港湾を現行の需要の3倍近くの整備をするという政策によって発展を続けてきました。


 
『まず航路ありき、地域型国際物流システムの構築』(PDF)
(「地域開発」‘96.3月号、(財)日本地域開発センター)


 『辺境逆転−日本最西南端・与那国開港−』(PDF)
(ボラード)